極東(Far East)

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bullet 誰にとっても、ごく当たり前と思われることでも、無意識のバイアスの場合もある。
バイアスのトラップにかからないようにするためには、時には自己の中にある常識も疑ってみる。

■ Far East (American Heritage Dictionary)
 》 The countries and regions of eastern and southeast Asia, especially China, Japan, North Korea, South Korea, and Mongolia.

 なぜ日本や韓国、中国周辺を極東というか、ごぞんじでしょうか?世界地図を見ても、全然そのようにはなっていません。むしろアメリカ東部などの方を極東地域と読んでもおかしくないと思いませんか?

 この地図の中心は、日付変更線が走っています。日付変更線の反対側は・・・どんな経線でしたっけ?そう、それはグリニッジ天文台を通る基準の子午線でした。つまり東経・西経ともに0度の線です。

 実は欧米では、この線を中心に持ってきた地図を使っています。それがもうひとつの地図です。(マウスを地図 の上に持っていくと欧米式の地図になります。)

 極東の語源(欧米の人から見た世界観)が見えてきたところで、マウスのポインターを地図の上に置いて手を離して、欧米側の地図を1,2分じっと見てください。どんなことが思い浮かびますか?

 スペイン人を中心とした大航海時代はどんな線が描けるでしょうか?

 イギリスが大英帝国と名乗っていた時代、ものの流れはどんな線を描いたのでしょうか?これらが白人社会の基本的なラインです。宗教も政治や法律の仕組みも貨幣制度も皆このラインを踏襲していることが重要なキーポイントです。

 このラインが今でも生きていることも歴史的背景と同様に重要な事です。ただし、出発点が違います。従来はヨーロッパ大陸にあったこの中心がブリテン島を経て、WWII(*1)後、ニューヨークに渡ってきました。1970年代の後半からこの起点は、アメリカ内で2つに分裂します。西海岸のベイエリア、特に南部のシリコンバレーに起点の一部が移ったのです。

 そしてそれから15年ほど、80年代の末期〜90年初期に拠点は太平洋を渡ったかのように見えました。でも、それは蜃気楼のごとく一時の露として夜明けとともに消失しました。そして、白人パワーでアメリカ大陸に引き戻され、あらたな宴の日々がありました。

 でも、一度渡り始めた流れは、まったく後戻りはしていなかったのかもしれません。日本のバブル景気の浮沈に関わらず、中国を初めとするアジアの国々は世界の生産を担う工場としての役割を果たすようになりました。アメリカの景気が2000年の後半から沈み初め、2001年からの大量の失業者をだすきっかけは、アメリカ国内の製造業の労働力が不要になったこともその一因なのです。無くなった製造はどこに移ったのか?これらは太平洋を渡っていったのです。従来はメキシコなど近隣の南北アメリカ域内で製造していたものが、アジアに移転したのでした。

 これから先のことは、いろいろ皆さんも感じるところがあるだろうと思います。ただ、製造の拠点はアジアに流れましたが、経済の拠点は不安定ながらもまだアメリカにあるように思われます。昨今のドル、ユーロ、そして円の3者の関係を見ていると世界の投資家も、新しい流れがどのようになるのか模索しているようです。大きなお金の流れが安定すると、良かれ悪かれ経済は安定するように思います。早く次の形を見てみたいものです。

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*1 World War II ;第二次世界大戦

06/18/03

 

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07/16/03 Updated
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